2011年12月07日

おねだりポジション

うちのねこ、バカ息子その1が寒くなってきたらこたつに引きこもるようになって、困る。
何も知らないでこたつのスイッチを入れて足を突っ込むと、もぞもぞとした背中の毛の感触に触れて、びっくりするやら、にんまりとするやら。布団をめくって覗き込もうものなら、当然のように居眠りを邪魔されてご機嫌斜めの彼と目が合ってしまう。冬毛に生え変わって容積多めとはいえ、あまりにもふてぶてしい顔だ。それでいて、憎めない愛らしさも持ち合わせている。
「ねこがこたつに入れば、師走だにゃ。」
お前の場合、11月からじゃないか。ちょっとくらい運動しろよ。
「運動って何にゃ?それはおいしいのかにゃ?」
おいしいわけないだろ。そんなにこたつの中ばっかにいると、太るぞ。
「それは焼いたアジよりも、おいしいのかにゃ?」
お前は。そういえばご飯だな。なんだろ、この何か焼いてる匂い。
「じゃあ、おいら、ちょっと出るからそこどいてにゃ。」
お、やっと動く気になったか。
「?なに勘違いしてるにゃ。こたつ、焼き魚、ご主人様、とくれば・・・」
僕がこたつ布団に足を入れて座った懐の隙間からよっこらせ、とこたつの外に出た図体のでかい彼が、その体重のままで僕の膝の上あたりに乗り込んできた。う、これは。
「おねだりポジションだにゃ。魚、よこすにゃー!アジ、よこすにゃー!」
そういえば、こいつも冬場だけは一人前にねこ面して、おねだりしてくるんだった。こうなった彼の勢いは凄まじくて、自分の気が済むまで止まらない。
「こう見えても、おいら、家族の一員だにゃ。おいしいもの、よこすにゃー!」
まあ、勘弁してくれ。

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Posted by blackcat at 22:31│Comments(0)ねこ
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