2011年05月24日

その痛みに耐えろ・・・!

歯の痛みってどうしてこう重たいんでしょう。数日前から上の歯の歯茎辺りから口腔全体に伝わる痛みがどんどんひどくなって、もう歯磨きくらいではごまかせなくなったので遂に観念しました。
予約を入れて、今日の午前中に歯医者に診てもらいました。
診察は明瞭でした。かなり前から放置していた歯石のために歯茎が炎症を起こしていたのです。だから歯石を削れば痛みは収まるとのことで、それを知らされた時には一刻も早く作業にとりかかってこの激痛から救ってくれ、という気持ちでした。
 
医院は徒歩でも行ける近所の、田舎には似合わないドームを備えたそこです。もう耐えられないから電話してるのに、1回目は完全に繋がりませんでした。それで仕方なく昨日から積み残しておいた仕事を片付けてからの2回目の電話で、なんとか予約を取れました。
少しでも早くという気持ちだったけど皆んな休み明けだから予約が殺到して、僕は午後の一番最後でした。待合室でもかなり待たされました。
ちょっと手狭で足も伸ばせないようなその待合室では、他にも入れ替わりで二人くらい椅子に腰掛けて自分の番を待っていました。平日の午前だからか、僕以外はお年を召した方ばかり。
その男女の表情は、皆んな目が虚ろで遠くを見ているようで、なるほどこれが歯の痛みに絶える顔なのか、と妙に納得しました。もちろん他人から見た僕も、おそらくそういう顔をしていたんでしょう。
鏡で確認はしたくないけどなんとなく笑えます。本人が真剣だからなおさら。
 
さて治療の方については、まずは麻酔です。先の曲がった針を上唇の裏側4箇所にぞくりと刺してこれが痛いんですが耐えるしかありません。
一昨年だったかにお世話になった時は親知らずでその抜歯のためにここまでは経験していたはずです。少しの間、歯科医院の特殊な椅子に寝かされて麻酔の効くのを待ちます。その時にはもう何も考えられませんでした。
他にも患者を抱えて忙しい先生が戻ってきて、僕より僅かに年上なくらいの若い彼の手でいよいよ歯石を削ります。
やる前までは歯石を取ることに期待しかありませんでした。だって自分の歯を鏡で見るたびに気になっていた黄ばんで落ちない汚れの固まりを削ぎ落として綺麗にしてくれるんだから。
でもその気持ちは甘かったですね。その作業はとても大胆で荒々しく、麻酔をしているにもかかわらず器具を使って強引に口の中で何かをしている感触がつぶさに分かるんです。硬いものを押し当てて掻きだしたり、棒状の器具が突っ込まれて引き抜かれたり。
左から始まって前、右へと移動するのも分かります。ひと通り終わって口の中をゆすいだ時は心底ほっとしました。でも本当の地獄はここからだったのです。
男の先生から、これもまた若い女性の助手に代わってやったのは、水と振動による歯石取り。僕の場合はかなり出血がひどかったので、もう片方の手で血を吸引しながらの作業です。
これが、キュイイーン、ウィィーンってありえない音を立てるあの器械ですよ。しかも女性だっていうけど容赦ない力加減でぐいぐい進めていくし、さっきなんかより作業に伴う痛みがひどくて、これこそ地獄のような時間でした。一応は苦しかったら左手で合図して、と言われてはいたけど、その痛みに耐えるのに手すりを持つ手を握りしめると合図できないんですね。本当は何度も合図しようと思いました。
歯石取りはいいよ、って誰が言ってたんですかね?この地獄のような体験をした後ではどうにもお勧めする気にはなりません。
まあ、僕のはかなり深い部分まで削ったせいもあったんでしょうけど。
 
その後は痛み止めの薬を注入したり歯磨きの軽いレクチャーを受けたりして、今日の治療は終わりました。今後は、5つくらいあるという小さな虫歯の早期治療と、下の歯の歯石取りを行うそうです。ああ、またお姉さんの甘くない施術に耐えねばならないのか・・・
でも、さすがに治療の甲斐はありましたね。あれだけ痛んで仕事もできないくらいだったのに、今日の夜にはほとんど収まってしまって、何もかもが普通です。医院のお姉さんに歯並びがいいと褒められたことを思うと、むしろ気分がいいくらいです。
そのお姉さんが般若に豹変する歯石取りについても、最初の激痛に比べればまだましです。というか、耐えなければ僕の明日はないので、今から覚悟しています。
重たい歯の痛みを引きずって色々なものを失い続けるよりは、その方が前向きですから。


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